先日、松本の温泉へ行った折、宿のトイレの壁にこんなシールが貼ってあって、目が釘付けになりました。40才以上の方ならひょとすると見覚えがあるのではないでしょうか。
ワタシが中学2年で札幌へ引っ越すまでの数年を暮らした福岡の公団団地は、今思えばもう洋式トイレでした。
今の新橋のオフィスが、ワタシが入社した7年ほど前はまだ和式便器だったことを思うと画期的なことです。
福岡の当時は恐らく、洋式トイレが普及してまだ日が浅かったからでしょう、この手のシールがトイレに貼ってありました。どうやって使用するかがとっさにわからず、便座の上に後ろ向きでしゃがんだお年寄りがいたという話は今となってはお笑いネタにもなりませんが、当時はよく聞いた話です。
そんなこんなで、もはや赤ちゃんでも間違わない洋式トイレの使い方を啓蒙するこのシールは今となってはお宝です。日本のトイレの歴史を語る上で欠かせない小道具といってもいいでしょう。
あまりの懐かしさに、トイレに座ったまましばし見入って、ご丁寧に弟に写メしてしまいました。「懐かしくない?」って。
「大便及び女子小用」
この表現を捻り出すために、TOTOさんは相当悩んだんじゃあないでしょうか。そもそも「大」と「小」で区別した日本のトイレ文化を、まずはスゴいと言わざるを得ないのかもしれませんが。
だって、なんであっちが「大」でこっちが「小」なんでしょう?かかる時間?流す水の量?手間?
「固」と「液」とか、「前」と「後」なんかよりもシンプルだったからなんでしょうか。あるいはどうあっても「便」を使いたくはなかったのかもしれません。「便座」って書いちゃってるんだから別にいいんじゃないかと思いますが。
ちなみにお隣の国、中国では、トイレタイムはコミュニケーションタイムのひとつだったようで、今なお仕切りがない空間に、ずらっと便器だけが並んでいるトイレがあるようです。小じゃなく、大の便器がです。しかも腰掛け式ではなく、またいでしゃがむ式のがです。想像しただけで鼻が不快になりそいうですが、ほんの隣の国でそんなひとときを楽しむ文化が育っていたなんて、申し訳ないけれど笑うことすらできません。やぁ!調子はどうだい?とかいいながら出せるもんなんでしょうか。
話があらぬ方向へいきそうなので今日はこのあたりで。
「大便及び女子小用」だと、「女子」が「大」と一緒くたにされてるようでいつもどこか納得できない気持ちを心の底に抱えながらこのシールを眺めていた…、そんな小中学生時代の記憶が蘇った温泉旅行でした。
…って、無理くりな納め方で恐縮です。
記憶にありまくりです!
返信削除っていうかいつの間になくなったんですかねコレ?
棒人間ラブ♪(爆)
おーっ。
返信削除そちらのトイレにもありましたか?
何気に意図しないカラクリがあってユニークな宿でした。
棒人間。www
そう呼ぼ。
懐かしいシールでございますね。
返信削除けれども、昔はこの表示がなければ
使い方が分からない方が大勢だったのですから、
時の流れを感じさせます。
これで思い出したのが、某社でお見かけした落書き。
「柔らかい紙以外は流さないで下さい」のプレートに、
『本質を見失っている』と書いてございました。
極悪営業マンさん
返信削除>懐かしいシールでございますね。
ご存知でしたか、ふむふむ。
>「「柔らかい紙以外は流さないで下さい」のプレートに、
>『本質を見失っている』と書いてございました。
確かにー!
紙捨て場じゃなーい。
こちらにも参加させて頂きます。
返信削除そうですね、最近はそのシール見なくなりましたね。
もう10年くらい前から言われてますが、最近の小学生は和式トイレの使い方を知らないそうです。もっとも和式トイレを見たことも無い子供が大半らしいとも聞きます。
そのうち和式トイレに、使い方の能書きが張られる日が来るかもしれませんね。
シールの懐かしい画像を見ていたら、急に何故だか思い出してしまいました。100円札や今の100円玉よりデカイ50円玉2種類(穴明きと穴無し)。懐かしいです。
懐かしい懐かしいと言うようになると、なんだか急に老け込みそうです。
これからは、懐かしくない!でいくべかな?
バンバン75さん
返信削除いらっしゃいましまし。
>最近の小学生は和式トイレの使い方を知らないそうです。
無理もないですよねぇ。
学校も家庭ももうほとんどが様式でしょうし。
でも使いかたは知っておかないと、万が一のときは困りますね。
うん、シールが必要かも(笑)
硬貨や紙幣も変わってきましたねぇ、言われてみれば。
最近は昭和のふるーい十円玉、まったくみなくなっちゃった。
そういえば2000円札は文字通りお蔵入りなんでしょうか。
まったく流通してないですね、もったいない。
懐かしいって感覚…、たしかに歳と共に感じる機会は
激増しております。
それさえ感じなくなったらいよいよボケの域ですから、
いいんじゃないでしょか、懐かしい…で(笑)